概要
かなりショッキングな内容です。
2023年2月2日に米Twitter社が公式アカウントで2月9日からTwitterAPIを全面的に有料化する方針を発表しました。
【翻訳】
2月9日より、Twitter APIへの無料アクセス(v2、v1.1両方)のサポートを終了します。代わりに有料のBasicプランが提供される予定です🧵
要約すると「約1週間後からTwitterAPIを全面的に有料化する」ということです。
記者的にはあまりにも開発者に残された猶予が短過ぎると思っていますが、公式は理由を以下のように説明しています。
【翻訳】
長年に渡り、何億人もの人々が1兆を超えるツイートを送信し、毎週何十億ものツイートが送信されています。
Twitterのデータは、世界で最も強力なデータセットの一つです。私たちは、お客様が私たちと一緒に開発を続けられるよう、迅速かつ包括的なアクセスを可能にすることをお約束します。
また来週、より詳細な情報をお伝えします。
Twitterの最高経営責任者がイーロン・マスク氏に変わってから、かなり多くの仕様変更がありましたが、Twitterにとっての収益源の確保も問題になっているのかも知れません。
詳細は来週投稿されるとのことですので、有料プランの値段もその時に判明すると思われます。
一般人に生じる問題点
今回の変更は、Twitter連携のサービスを少しでも使っているユーザーには高確率で悪影響が発生しそうです。
例えばTwitter連携のサービスとしては、各種ゲームのSNSログイン機能や、フォロワーを管理するアプリなどがあり、その多くはTwitterのAPIを使用して実装されています。
TwitterAPIには元々「有料プラン」と「無料プラン」の両方が存在していましたが、「無料プラン」の機能を使ってサービスを実装していた場合は、今後サービスを継続して提供するためには開発者がお金を支払う必要があります。
問題になるのは開発者がどこからお金を得るかという問題です。
既にユーザーからお金を得ている場合はその収益を支払いに充てればその場は凌げますが、無償でサービスを展開している場合はそうはいきません。
開発者には独自サービスの停止または有料化を迫れれる可能性が高いです。
また問題はそれだけではなく、有料化までの猶予期間が1週間しか無いところです。
開発者が今回の声明を受けて仕様変更をする場合、急ピッチな実装を余儀なくされます。
(恐らく徹夜して作業する人が増える…)
せめて1ヶ月ぐらいは猶予があっても良かったのではないか…と個人的には思います。
VTuberなどの配信者に生じる問題
配信画面にツイートを表示させるサービスを利用している配信者は、そのサービスを利用できなくなる可能性があります。
私ぱそたんもTwitterAPIを利用したサービスを使って配信画面を構成した経験がありますが、そういったサードパーティ製のサービスが利用できなくなる可能性を考えるとかなり恐ろしく思えます。
勉強中のプログラマや研究者に生じる問題
TwitterAPIは元々無償プランも存在していたため、学生がプログラムを学ぶのに適していました。
そういった駆け出しプログラマの敷居が高くなる可能性があります。
またTwitterAPIを利用して情報を収集して研究を行っている研究者にも大きな影響が出そうです。
実際、ぱそたんの周りでもTwitterAPIを利用した研究を聞いたことがあるのですが、価格によっては方針の変更が余儀なくされる可能性があります。
まとめ
TwitterAPIを利用している人は早急に対応を!
具体的に開発者がどう対応するか分からない以上、各種サービスに依存している人は一時的でも依存度合いを減らす方針が無難だと思われます。
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